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ニッタ化工品株式会社

ニッタ遮水システム

  • 建築・土木製品
  • 遮水

処分場の目的である廃棄物の保管・浄化に求められる浸出水の完全集排水とその処理などの機能は、埋立地の表面遮水工に依存することから、表面遮水工に関する法的規制の強化(平成10 年環境庁厚生省による共同命令)がなされ、その運用基準が追加整備されつつあります。 新基準に適合する当社の工法システムです。

用途

●遮水シート

商品ラインナップ

NITTA ランドフィルライナーバリアス工法

ポリエステル長繊維不織布に高吸収性樹脂を積層した保護マットと各種遮水シートの組み合わせで、万が一浸出水が漏水した場合でも、マット自体が遮水層を形成する漏水感応型自己修復システムです。

機能

遮水シートを鉄筋などが貫通した場合、高吸収性樹脂が400倍に膨潤し、貫入物の廻りをシールし、その膨張圧で防水性を確保し、地下への漏水を防止します。

構造

高吸収性樹脂を上下のスパンボンドではさみ込んだ構造です。
 

接合方法の種類

遮水シートの接合に不充分な個所があると浸出水の漏洩に直接結びつくことから、遮水工の遮水性にとって非常に重要であることは言うまでもありません。遮水シートの接合は熱融着や接着によって行い、所定の重ね幅、接合幅で接合されます。 遮水シート毎に接合仕様があり、使用する接合機械、接合条件が定められています。

自走式熱融着

NITTAランドフィルライナーHDPE、NITTAランドフィルライナーLLDPE、及びNITTAランドフィルライナーFPAでは、熱融着にて接合します。熱融着接合では、自走式融着機を用い、所定の温度、圧力、速度で接合します。通常、圧入検査を行うためのダブル溶接を行います。

押出溶接

3枚合せ部や自走機が使用できない接合線及び接合個所では、押出溶接をします。 押出溶接は、遮水シートと同材質のロッドを溶融しながら肉盛する方法です。 押出溶接では、あらかじめ熱風溶接機により仮接着を行い、端部を押出溶接して一体化させます。

接着剤接合

接着による接合は、接着剤と接着テープを用いて接合する方法です。機械を用いないことから施工性が良く、補修にも最適です。 接合幅が比較的広く、水密性が高いことが特長です。

接合管理フローと検査方法

接合管理フロー

検査方法

加圧検査

自走式融着を用いた接合線の検査に適用します。 ポンプ等で空気を送り、エアーチャンネル中の気圧を高め、圧力低下が20%以下であることを確認します。遮水シートにストレスをかけるとクリープ現象が発生することから、遮水シートの種類毎に最適な圧力を設定します。 また必ず発生する若干の圧力低下もクリープの影響です。

負圧検査

加圧検査

バキュームボックス検査とも呼ばれるもので、石鹸水を塗布した遮水シートに真空箱を押し当てながら減圧し、空気の漏れを検査します。

検査棒挿入検査

接合端部に検査棒を45°で押しつけて口開きや接合不良個所を 見つける方法です。

遮水検知システム

処分場を環境汚染の発生源にさせないために、地下水の水質モニタリングの実施要領 が平成10年7月環水企第301号にて規定されたところですが、地下水への影響が生じ た段階では手遅れとなるケースもあり得ます。そこで、地下数への影響が生じる前の 早い段階で、汚染源を処置するためには、遮水工の健全性をタイムリーに知るための モニタリングが必要です。
遮水機能モニタリングには、大別して、重力式と電気式があります。前者は、米国の 有害廃棄物処分場で用いられている方式であり、二重シートの中間に設置した排水層 に流入した浸出水の流量から、漏水事故の規模が推定できることが特長です。

電気式遮水機能検知システム

電気式遮水機能検知システムとは、遮水シートの電気絶縁性を利用し、地盤との電導性から損傷位置を特定します。

ELL IIシステム(上下ワイヤーセンサーシステム)

ELL IIシステムは、伝導異方性と位相検波を測定原理とした検知システムで、タイムリーに損傷位置を検知できる数少ない高性能シ ステムの一つです。伝導異方性とは、裸電線等の線状電極を等間隔に配置することにより作り出した電気伝導性の方向を遮水シー トの上下で90度替え、電極間に流れる電流の大きさから損傷位置を特定する手法です。 位相検波とは、電流の位相に着目し、損傷に関する電流のみを取り出して測定精度を向上させる手法です。

ニッタ化工品の新技術提案

ニ重遮水工法の提案

遮水シートに損傷が生じない事が基本ですが、設計では、二重、三重の安全性を確保したいものです。これは、単に遮水シートを2枚、3枚重ねて設置することではなく、フェイルセイフでなければなりません。 遮水工と地盤との間、あるいは二重シートなどの遮水工の遮水材の中間に透水性の保護マットが存在すると、浸出水が広範囲に広がることから、リスク範囲が増大するのです。このことは、砂中の流水に関するダルシーの法則により、透水量(Q=A・k・I)が流水の断面積(A)に比例することから裏付けられます(k:透水係数、:I 動水係数)。 このシステムは、表面遮水工が不透水を目的とするものであることを、忠実に形にしたものであると言えます。

安全な固定工法の提案

法面の天端や小段の固定工には、遮水シートの張力が作用し、固定工の持ち上がり等が起こることがあります。これらの不都合を防止するためには、熱応力(低温での収縮)や埋立てによる引き込み力を想定し、これに見合う固定工法を設けることが必要です。遮水シートにとっては、ストレスフリーにすることがベストですから、スライディング固定工こそが理想的ですが、遮水シートを滑落させることはできません。 そこで、抵抗力を維持したままで、適度な遮水シートの抜け出しによるストレスの軽減を可能とする固定工断面を提案します。

異種シート熱融着工法

種類の異なる遮水シートを接合する技術はさまざまです。実は、接合に最も重要な事項は剥離やせん断による破壊強度ではなく、接合の耐久力であると考えます。 遮水シートにはストレスが生じるため、常に接合部はこのストレスに晒されているためです。例えば、不同沈下が発生した場合のように、張力(応力)でなく、ひずみが支配的であるときには、接合部には素材の剛性が高いほど応力集中が起こり、ストレスクラックや剥離が起こりやすくなります。新しい異種接合方法では、応力集中を分散させる目的で、力学的特性が異なる異種材料を段階的に接合させることとしました。

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